私立医学部受験のおはなし

私立医学部受験のホントのところ

医学部受験考 その1

医学部受験につい概要的にのべてみます。まず医学部合格に必要な学力は東大理Ⅰ程度の学力。ほぼすべての科目で7割程度の得点率が求められるので一つでも苦手科目があるとつらい。挽回が難しい。その中でも特に数学を苦手にしていると大きな失点につながりやすいので圧倒的に不利。得意教科があっても7割から上積みできる点はたかが知れているのであまり有利にはならない。とびぬけて得意な科目は必要なく、むしろ穴がなく平均的に点を取る事を求められる。最近では医学部受験をとりまく環境もいろいろと変化している。特に地域医療が衰退の道をたどっている地方都市では、医学部卒業後に都会へ戻っていく生徒を見越して、都会へ帰る人数<入学する現役生を目指し、AO入試や地域枠で現役生の入学数を増やそうという動きが活発。せっかくそうした動きがあるのだから現役生は積極的にAO入試や地域枠を利用した方が良い。普通に医学部を受験して合格を勝ち取るよりもはるかに楽。国公立の医学部に比べると、私立の医学部は難易度にバラつきがあり、対策次第で偏差値の逆転が起こりやすい。私立医学部に通えるだけの財政的なゆとりや余裕があれば、私立医学部を第一志望に据えたほうが入りやすいのは間違いない。医学部の入試問題は難易度自体は思いのほか高くはない。もちろん、問題中に一部難問の類は出題されるが、現役生の場合はそういった問題は落としてもなんら問題ない。むしろ、しっかり勉強をしていれば見たことのある問題、類似問題が多数なので、それを落とすことなく確実にモノにする事が必須。ただし、受験問題集の標準レベルくらいのものまではどこからだされても解けるくらいに頭に入れておかなければならない。医学部受験は範囲が広い。そして、受験時間から考えると問題数が多く時間的な負担のかかる大学が多いので、見たことある問題は反射的に手が動くくらいにしておかないと厳しい。知識のインプットだけでなく、アウトプットの訓練はかならずしておこう。そのためには解答をみて「わかった。次!」とならず、解答を見る→かならず解きなおすを繰り返すことが肝要。この繰り返しにより反射的に手が動くようになる。「わかった」と「できる」は明確に違うので、解きなおしをおろそかにしない事。いままで医学部受験生を指導してきた経験からすると、この部分をおろそかにしている生徒は本当に多いので解きなおしの重要性はなんども言っておきたい。

医学部受験直前の過ごし方について

医学部受験直前はどのように過ごすべきか?

勉強面の過ごし方

医学部受験の直前期になったらやるべきことは2つです。まずは今までの総復習。あまりわかってない生徒が多いのでもう一度言います。必要なのは今までやってきたことの総復習です。受験直前期に「直前まとめ系」の問題集や参考書に手を出す生徒がかなりいますが、はっきりいってマイナスになります。この時期に新しいことを覚えようとするのは負担になりますし、分からない事が出てくると新たな不安も芽生えてきます。なにより記憶の混乱を招くだけです。断言しますが不合格に終わる生徒はほぼ全て自分が今まで使ってきたテキスト、問題集を「わかった気になっている」だけです。目の前で解かせてみるとおもしろい(時期的には”恐ろしい”か)くらいポロポロとミスをします。問題集一冊を完全に理解できていないようでは受験本番でも確実に取りこぼします。このような取りこぼしが無ければ、新しいものに手を出さずとも使ってきた問題集と予備校のテキストだけで充分合格点には届きます。この時期は使い慣れた問題集、予備校のテキスト、模試、過去問の総ざらいで抜け落ちている箇所の徹底強化をすること一択です。この総復習で思いのほか自分の理解が足りなかったことに気づくはずです。

体調管理

この時期にもう一つ行うべきことは夜型の勉強スタイルをやめて、朝型に戻す事です。過去問なども入試とまったく同じ時間帯に行う事を勧めます。これは受験本番と同じ時間に脳の働きがピークになるよう体の状態を調整するためです。入試の2,3日前だけ早起きしても頭の働きは受験仕様になりません。少なくとも受験1~2ヶ月前には朝型の生活スタイルに戻しておきましょう。

だから成績が上がらない

模擬試験を受けると偏差値が出ます。つまり、勉強の成果が数字になるわけです。本来は勉強したことが成績に結びつくまではある程度の期間を要しますので、模試の成績に一喜一憂する必要はないのですが、それでも、ずっと偏差値が横ばいだったり、成績が落ちてきているようなら、その理由を探した方が良いかもしれません。

作業量>学習量

例えばノートの作り方にこだわりを持っていて丁寧すぎるほど丁寧にノート作りをしていたり、単語帳の作り方にこだわりがあったり、カラフルな蛍光ペンで参考書が光り輝いていたり、そんな人は周りにいませんか?はっきりいって時間の無駄です。見やすいノート作りは確かに大事です。私も受験生時代は2色の蛍光ペンと赤ペンを使って復習ノートを作ってました。この作業自体は問題ないですが、受験が本格的に忙しくなる高1~高2くらいまでに自分のノート作りを確立しておきましょう。そして、一度やり方を決めたら変えない事です。受験の合格可能性に比例するのは学習量で作業量ではありません。

勉強量不足

単純に勉強量が不足しているケース。成績が上がってなくて本人に勉強量不足の認識があれば、勉強量を増やしましょう。勉強量が足りているのに伸び悩んでいる場合は次の項目で。

問題集多すぎ

一番多いのがこのパターンです。ちょっと問題集をかじっては「これでは入試に足りない」と次から次へ問題集を変えるパターン。気づけば机には同じ科目の問題集がドッサリ。このケースの生徒はだいたい問題集1冊たりとも満足に理解してません。足りないのは問題集ではなく、自分の認識です。私立医学部受験の合格に複数の問題集は必要ありません。標準問題で7割とれば受かるのが今の医学部受験です。問題集1冊~2冊程度を完全にやりとげれば受かります。

復習が行き届かない

わからない問題が出たときに、ノートにまとめておいて、まとまった休みにやろうとする生徒は結構な数存在しますが。そのまとまった休みが来るまでに分からないところは山積みになります。まして、積み重ね科目である英語、数学などは一か所わからなくなると関連分野が全滅します。当然雪だるま式にわからないところが増えます。まとまった休みが来るまでに理解が追い付かなくなり、復習の意味がなくなる。これが最悪です。復習はなるべくその場でこなしましょう。問題解説も見て「わかった」と思うだけでなく、手を動かして解きなおす。これが記憶の基本です。

 

医学部受験:効率の良い勉強手順

医学部受験は非常に範囲の広い受験です。そのためには限られた時間を有効に使っていく必要があります。勉強のペースは人それぞれなので、決まったパターンを持っている人はそのパターンを継続してください。ただし、とくに決まり事がなく気分で勉強している生徒の場合は今回の記事が参考になるかもしれません。

まず、当然ですが一番多く勉強に時間を費やす事になるのは机です。これは自宅でも自習室でも図書館の机でも構いません。机の上で勉強をするときは目標ページ数を決めたうえで、予習や新しい知識の習得、問題演習をしましょう。ただし、新しい知識の習得と言っても英単語などを机の上で覚える必要はありません。あくまで机の上ならではのノートや問題集を開いての勉強をしましょう。目標ページまでの勉強が一通り終わりました。すると疲れているはずです。新しい知識の習得には集中力と体力を使うので当然です。頭が疲れてきたら復習に取り掛かります。一度学んだ分野の復習は予習ほど負担がかかりません。復習は記憶の定着にはかかせませんので毎日必ず行う事が需要です。基本的な勉強の流れとしては予習→疲れてきたら復習→休憩→頭がすっきりしたら予習→復習・・・の繰り返しです。休憩の取り方ですがダラダラとってはダメです。5分なら5分、30分なら30分時間を決めて休憩を取りましょう。休憩は何分とっても構いません。頭をすっきりさせることも重要です。ただし、ダラダラ休憩を取る事がクセになると生活リズムが崩れますので時間は決めてとるのが基本です。英単語や生物・化学の暗記などは登下校の途中や予備校への行き帰りを利用します。机を使わずに出来る事は机を使わない時に行うべきです。一日の勉強の始まりはやる気が出なくても、とにかく始めてしまう事が重要です。手を動かし始めればやる気がなくてもスイッチが入るものです。やる気が出るまで待っていると、なかなか動き出せないものです。やる気は出るものではなく、自分で出すもの。とにかく手を動かすように心がけましょう。

医学部受験:効率の良い勉強手順

医学部受験は非常に範囲の広い受験です。そのためには限られた時間を有効に使っていく必要があります。勉強のペースは人それぞれなので、決まったパターンを持っている人はそのパターンを継続してください。ただし、とくに決まり事がなく気分で勉強している生徒の場合は今回の記事が参考になるかもしれません。

まず、当然ですが一番多く勉強に時間を費やす事になるのは机です。これは自宅でも自習室でも図書館の机でも構いません。机の上で勉強をするときは目標ページ数を決めたうえで、予習や新しい知識の習得、問題演習をしましょう。ただし、新しい知識の習得と言っても英単語などを机の上で覚える必要はありません。あくまで机の上ならではのノートや問題集を開いての勉強をしましょう。目標ページまでの勉強が一通り終わりました。すると疲れているはずです。新しい知識の習得には集中力と体力を使うので当然です。頭が疲れてきたら復習に取り掛かります。一度学んだ分野の復習は予習ほど負担がかかりません。復習は記憶の定着にはかかせませんので毎日必ず行う事が需要です。基本的な勉強の流れとしては予習→疲れてきたら復習→休憩→頭がすっきりしたら予習→復習・・・の繰り返しです。休憩の取り方ですがダラダラとってはダメです。5分なら5分、30分なら30分時間を決めて休憩を取りましょう。休憩は何分とっても構いません。頭をすっきりさせることも重要です。ただし、ダラダラ休憩を取る事がクセになると生活リズムが崩れますので時間は決めてとるのが基本です。英単語や生物・化学の暗記などは登下校の途中や予備校への行き帰りを利用します。机を使わずに出来る事は机を使わない時に行うべきです。一日の勉強の始まりはやる気が出なくても、とにかく始めてしまう事が重要です。手を動かし始めればやる気がなくてもスイッチが入るものです。やる気が出るまで待っていると、なかなか動き出せないものです。やる気は出るものではなく、自分で出すもの。とにかく手を動かすように心がけましょう。

医学部受験と予備校

家庭教師の視点から予備校のメリット・デメリットをまとめてみようと思います。

予備校のメリット

予備校に通うメリットにはどのようなものがあるでしょうか?家庭教師の視点から考える予備校のメリットは定時での授業なので、規則正しい生活のペースを作りやすいことです。また、ライバルなどが出来れば刺激を与えながら良い効果が現れやすいと言えます。センター試験や帝京の医学部を受験するのであれば、独学ではなかなか難しい国語の解法テクニックを身に付けるのに予備校はとても効果的です。ただし、予備校は通っているだけではなんの意味もありません。自分なりに吸収しようという意識がないと座って帰ってくるだけになります。

予備校のデメリット

一方予備校のデメリットにはどのようなものがあるでしょうか?予備校の授業は受け身の授業です。そのため、授業を聞いているだけで勉強した気になっている生徒が思いのほか多く存在します。そして、その授業も、授業を受けた時点で理解できなければ「復習する機会」ありません。よって、一発で理解して帰ってこないと受験まで理解できない状態を放置する事になります。

予備校の上手な使い方

まず、予備校に通うのであれば講義のまえに必ずテキストに目を通し、わからない用語や単語などをメモしておく事です。そして、その箇所を念入りに聴いてくることが重要です。予習をせずに講義を受けるのと、予習をした上で講義を受けるのとではまったく効率が違います。5分程度で構わないので上記の作業はかならず行って講義を受けましょう。また、一部家庭教師センターでは予備校は基本が出来ている人しか、向いていないような事を述べていますが、それは言い過ぎでしょう。基本が出来ているような人はなにも予備校に通う必要はありません。自分で勉強すればいいのですから。ただし、少なくとも自分は出来ていないという自覚があるのであれば軽くで構わないので予習して、わからない点をメモって講義を受けるぐらいの努力はしましょう。それさえできないのであれば予備校に通ている意味は皆無です。そういった生徒は勉強への取り組みを見直す必要があるので横で目を光らせる家庭教師一択になると思います。最後に一点。予備校に通うには30分~60分程度交通時間がかかっているはずです。自宅で勉強していればその時間も勉強が出来るわけですから、わざわざ時間を削って予備校に行くだけの成果を身に付けて帰ってくるよう、高い意識をもって講義を聴いてきてください。

医学部受験:予備校Or家庭教師

予備校と家庭教師、医学部合格を勝ち取るのにはどちらを利用するのがベストなのでしょうか?私は家庭教師なので、「家庭教師の方が良い!」と声も高々に宣言したいところですが、正直どちらでも良いです。自分にあった方を選んでいればですけど。

まず、基本的には予備校に通うのが良いでしょう。学校の友人も多いでしょうし、まわりが勉強している姿は励みになり、刺激にもなります。予備校で成績が伸びていないようであれば家庭教師を考えましょう。商業主義の家庭教師センターになると、勉強のやり方がわかっているとか、計画立てて勉強できるような生徒が予備校向きと言ったりしていますが、なるほどそんな高校生はほぼいませんので、全部家庭教師向きと言ってるのとかわりません(苦笑)。どんなに勉強が出来ても高校生ですから勉強のやり方なんてわかっているはずありませんよね?まあ、このへんは色々な家庭教師センターのサイトをみて判断してもらうしかないですね。

予備校に向いている生徒というのは何を言いたいのかが正直分かりませんので、予備校に向いていない生徒について。A:友達と遊びに行っているような感じになってしまっている生徒。B:予備校に通っていれば何とかなると思っている生徒。AとBは予備校に通っていても成果は出ません。自分で計画立ててというのは高校生にはハードルが高いですが、予備校で用意したテキストを一生懸命こなして予復習をしているのであれば予備校のテキストで成果は出ます。上記A、Bの生徒はたいていこの部分がおろそかです。こうした生徒は予備校でも家庭教師でも成果は出ません。意識がかわるまでは何浪でもします。医学部受験ですのでおおげさでなく何浪もします。意識を変えやすいという意味では予備校よりも家庭教師のほうに分がありますかね。意識さえ変われば成績も上げる事が出来ます。もう一つ予備校にむいていないタイプがC:一生懸命勉強しているのに成績が伸び悩んでいる生徒です。これは予備校のカリキュラムについていけてないケースが大半です。年間のスケジュールに沿って動いている予備校ではその生徒の能力を引き出しきれないんですね。たいていこういった生徒は予習も復習も一生懸命です。ただし、ついていけてないので予備校の予復習でアップアップになっています。こういった一生懸命やる習慣がついているのに成績が伸びない生徒は家庭教師がベストです。生徒のペースに合わせて弱点を補強できますし、一生懸命やる習慣はついているわけなので、その生徒の弱点を補強する家庭学習の指示をだせばしっかりこなしてくれます。弱点を補強するのには当然数か月かかりますが、補強が終了すれば目に見えて成果が出始めます。ただし、予備校にずっと通っていて苦手を放置していたものを1~2か月で取り戻す事はできません。このあたり安請け合いする家庭教師がいたら注意してください。きっと後悔する結果に終わります。ものがわかっている家庭教師はある程度の時間が必要な事をしっかり伝えてきます。

結論:予備校の課題をしっかりこなして成果が上がっている科目は予備校で問題なし。順調に言っている科目にまで家庭教師をつけると負担が増すだけ。逆に伸び悩んでいる科目の場合は予備校では成績が上がり難い。家庭教師の方が圧倒的に早く成果が出る。簡単な事ですがそんな感じです。