私立医学部受験のおはなし

私立医学部受験のホントのところ

受験勉強について

医学部に限らず受験に合格するという事は受験本番で合格点を取るという事です。当たり前ですね。そして、合格点を取るためには勉強する事が必要です。ただし、範囲の広い試験の場合、やみくもに勉強しても非効率ですし、なにより時間が足りません。では、どうしたらよいか?過去問などから志望校の出題傾向を探り、出る分野出ない分野を絞り込み取捨選択するのが最良の手段です。ところが範囲の広い医学部受験の場合、この手はあまりうまくありません。しかし、学校ごとの出題形式は明確な特徴が出るので出題形式に沿った勉強は出来ます。例えばマークシート式の数学であれば、誘導形式の問題に慣れておく必要がある、順天堂医学部はかならず公式を証明させる問題が出る、聖マリアンナの理科は論述形式なので論述に慣れておかなければならないなどです。まずは、そうした出題形式に合わせた問題に力をいれて勉強を進めましょう。そして、その時に解く問題は基礎~標準レベルの問題集で充分です。まずは基礎~標準レベルの問題集で自分に足りないところをあぶりだします。そして出来ていないところは手を動かして解きなおす事。これは必ずです。必ず手を動かして解いてください。成績の伸び悩む生徒でよく見られることが解答を読んで「わかったつもりになっている」パターンです。わかったつもりと実際に解答用紙に正確にかけることは全くの別物です。わからない問題は頭の中で理解したつもりになっても意外なほど理解できていないものです。数学の証明問題の解答を読んで、解答を閉じてしっかり書けるか試してみると意外とかけません。そのことに気づかずわかった気になって先へ進んでしまうから、成績が上がらないのです。出来ないところは解答を閉じても同じ解答をかけるようになって初めて理解に近づいた状態と言えます。しかし、同じ解答を書けたというだけでは理解に近づいただけです。条件反射的にすぐに書けるようにならないと医学部受験で通じるレベルにはなりません。なにせ医学部受験の問題数は対時間比でかなり厳しいのです。現役生はとくに受験まで時間が少ないので標準問題であればたいていのものは(欲を言えばすべて)ここまでのレベルに持っていきましょう。それを考えるととても発展問題に手を出している時間はありませんし、また、実際の医学部受験は標準問題をこのレベルまで持っていくことが出来れば合格点は取ることが出来ます。