私立医学部受験のおはなし

私立医学部受験のホントのところ

模試C判定以下

受験に向けて模試を受けると合格判定が返ってきます。A、B判定であれば現状のペースで勉強を進めればいいという事ですので自信を持って勉強を進めましょう。ただし、模試の判定は所詮模試の判定です。合格とは全くの別物ですので、「自分の勉強の進め方は間違っていなかった」くらいの認識にとどめて受験まで邁進しましょう。C~E判定の場合は危機感を「今すぐに」持ちましょう。A、B判定の場合で述べた裏返しでC判定以下だからと言って受験の不合格が決まったわけではないので落ち込む必要はまったくありません。しかし、現状の自分の学力がまったく足りないというのは事実です。C判定であればABCDEの真ん中ですが、真ん中では受かりません。そして、模試でC判定ということはまだまだ受験レベルの知識がついていない証左でもあります。C判定以下の場合は自分で思っているほど基礎力がついていません。相当に穴があると認識を持ちましょう。基礎力に穴があるわけですから、今使っている問題集の既読分野を復習する事をお勧めします。既読分野ですから「もう終わったもの」と放置する生徒は多いのですが、だからダメなのです。まず間違いなく出来ないところが相当数残っているはずです。今までの記事でも繰り返し伝えていますが、問題を見ただけで反射的に手が動くくらいまで出来て初めて、その知識が受験で使い物になったという事になります。ですから何度でも何度でも繰り返し復習しましょう。実際に点が取れていないというのは標準程度の問題さえ理解できていないのだという事に他なりません。ただし、危機感を持つ必要はありますが、焦る必要はありません。危機感を持って淡々と自分のやるべき基礎を勉強する事。これが何よりも大事です。問題集を過去にさかのぼってやり直すというのは、自分の勉強が遅れているようで心配になるものです。しかし、受験は勉強の進みを競うものではなく、当日何点取れるかの勝負です。そのためには土台となる基礎分野が出来ていなくては話になりません。基礎が出来ていないから強固な家が建たない。レンガが積み重ならないのが模試で点数が取れない理由です。抜けている基礎を固める事で、今まで理解の足りなかった部分の理解力も高まります。できれば時間に余裕のある高2までに、最悪でも高3の夏までには基礎固めが終わるよう勉強を進めていきましょう。